「長崎唐菓子」蘇州林

夢のように遥かな八世紀の頃、遣唐使が運んできた大陸の文化は我国に多くの影響を与え華麗な天平文化を開花させました。絹、香料、陶磁器などの産物から宗教の伝播のなかで珍しい「唐菓子」も南海の波涛を渡ってきたのです。また現在の和菓子のなかに、この「唐菓子」を源流としたものが多くみられます。
日本鎖国時代にも、長崎へ渡来した唐船から、先の時代より更に発達した唐菓子が伝わり、長崎という土地に次第に根付いてゆくなかで、日本人の嗜好に合わせた「唐菓子」の発達が見られました。
蘇州林はそんな長崎と「唐菓子」の伝統を研究、製造してきたお店です。
異国情緒を残しながらも、日本人の味覚にあった「唐菓子」作りに勤めています。

店主より

”長崎唐菓子”という独特の歴史と伝統に根ざし、品質向上はもちろんのこと、豊かな味覚作りに精進し、また、新しい唐菓子の開発にも努力致しております。
古来剣闘士が持ち帰った”唐菓子”が現代和菓子のルーツとして大きな影響を及ぼしています。弊社のお菓子が”中国菓子”ではなく、”長崎唐菓子”という名前を用いているのはそんなこだわりがあるわけです、
今後も伝統と新しい感覚の唐菓子作りに最新の工夫を重ね、より良い独自の品格を形成してゆく所存でございます。